「お彼岸には帰ってらっしゃい」などと田舎の知り合いのおばさんに言われたことがあるかもしれません。
「ありがとう、おばちゃん!」と涙ぐんで旅だったものの、「はて、お彼岸っていつなの?」と疑問に思うことも多いでしょう。
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お彼岸はカレンダーに書いてある
お彼岸は日本の文化に根付いた毎年来る習慣のひとつです。
昔ながらの紙をめくるカレンダーなら、たいてい日付のところに書かれています。
最近の若い人はGoogleカレンダーやoisカレンダーといった電子カレンダーを使う人が増えていて、こうした日本の伝統的な暦に接しないことが多くなっているでしょう。
わかりやすくいうと、春分の日と秋分の日という年に2回、このお彼岸が巡ってくるのです。
その日は国民の祝日にもなっていますし、冬や夏の厳しさも和らいで過ごしやすい気候になっているので、故郷や実家に帰るには最適な時期といえるのです。
もっと正確に言うと、春分の日とその前後それぞれ三日間の計七日間、そして秋分の日とその前後それぞれ三日間の計七日間をお彼岸というのです。
お彼岸は先祖供養をする仏教のしきたり
日本はもともと神道が優勢な地域でしたが、歴史の流れを経るうちに仏教が伝えられ日本各地に広がりました。
自分たちの先祖をまつっている墓を訪ねて崇拝するのがこの時期のしきたりです。
自分たちが生きていられるのも、こうした先祖が命を伝えてくれたからだ、という気持ちが込められているのでしょう。
お彼岸の「おはぎ」と「ぼたもち」のちがい
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BC%E3%81%9F%E3%82%82%E3%81%A1
この時期に伝統として「おはぎ」を作って食べる地域が多くみられています。
おはぎは米と小豆を原料として作る和菓子です。
甘み控えめにすれば大変ヘルシーなお菓子といえるでしょう。
しかし、別の地域では「ぼたもち」が食べられます。
若い世代には「おはぎ」と「ぼたもち」のちがいさえわからないことと思います。
おはぎとぼたもちはまったく同一のもので、地域によって呼び方が違うだけだという意見が聞かれます。
一方で、おはぎは秋分の日に食べ、ぼたもちは春分の日に食べるという人もいます。
秋の草である萩に似せたのがおはぎ、春の牡丹に似せたのがぼたもちという訳です。
また、作り方も違うという意見も聞かれます。
おはぎは中のお餅も半殺しといって粒々が残ったものにつぶし餡でくるんでいる一方、ぼたもちは中のお餅もしっかり突いたツルツルのものにこし餡でくるんだものだといいます。
いずれにしても、あんこで包まれたお米から作るお餅をお彼岸の時期に食べるのがおはぎであり、ぼたもちなのです。
それが日本の風景というものなのです。
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